イエベ秋だと思ってたらブルベ夏だった

きっかけはイエベ秋のプチプラ定番リップである、ちふれ748。赤みのあるブラウンリップで300円という安さから、PC自己診断後すぐに買ってはいたのだが、どうにもしっくりこなかった。単体で塗ると薄いアメリカンチェリーのようなくすみダークレッドに発色して結構いい感じなのだが、パーソナルカラーであるはずの柿色のマフラーと合わせると、ゾンビメイク……?というくらい唇の血色が死ぬ。黄色肌だし、くすみ色が似合うし、フューシャピンクの口紅が大地雷だし、有名な秋リップがすっぴんで似合うし、茶色だって似合う。絶対に秋だろうと思っていた。ただ私はものすごい塩顔なので、普通の秋さんと違って少し工夫が必要なのかもしれないと思った。やっぱプロ診断でアドバイスもらうしかないのか……。そういう感じで、個人で開業している人のパーソナルカラー診断を受けることになった。

 

 

黄肌だが、塩顔なので黄色に負ける

 

パーソナルカラープロ診断の要点をざっくりとまとめると、こういうことだった。確かに私はブルーかイエローでいったらイエローなのだが、塩顔なので(東山紀之さんとか及川光博さんとか、ああいう系統の顔)たとえくすみカラーでも黄色という主張の強い色に負ける。もちろん、鮮やかな色も主張が強いので負ける。だから秋色の黄色が強い色はくすんでいた。診断士さんいわく、パーソナルカラーは顔のベース色だけではなく顔立ちも重要なファクターである。私の場合「塩顔」というのが無視できないくらい強いのと、イエベだが主張が強すぎない(いわゆる白めの黄肌)ので、顔立ちが勝ると言った感じ。

思えば、イエベ秋カラー!と思って濃い山吹色や濃い黄土色のトップスを見つけては試着するのだが、いつも顔が死んでいた。イエベでくすみカラーが似合うはずなのになんでや……ということがあったが、まあ色以前に似合う似合わないあるしとか、パーソナルカラー理論も完璧じゃないだろうし、と納得して深く考えなかった。お気に入りの服の組み合わせはグレイッシュな白のジャケットにくすんだ濃い紫のストールを合わせるやつだった。濃い紫は飽きの色でもあるけど、夏の色でもある……。その話をしたら、皆さん自己診断が間違っていても、お気に入りの服やコスメは本来のパーソナルカラーと一致していることが多いです、と。茶色が似合うと思っていたのは、よく調べると夏スモーキーが得意なくすんだ茶色だった。帰ってからtwitter検索して「夏あるあるとして、目のカラーメイクはマスカラとアイライナーでシンプルな方が映える。やっても下まぶた」というツイートを何件も発見し、マジかよ……となった。まさに私のことだったから。

 

夏スモーキー

 

逆に、今までは避けていた夏色のスモーキーな色が似合うと教えてもらった。夏色クリアは鮮やかなので相変わらず顔が負けるから避けること。黄肌なのに夏というのはすごく変な感じだが、私を説明するのにこれ以上にぴったりなものはない、今までの違和感がどんどん消えていくという感じだった。なんか騙されてないか心配にすらなった。

帰ってから、家族が持っていた、UNIQLO×JWアンダーソンのロイヤルブルーのマフラーと自分のBEAMSの柿色マフラーを、冒頭のちふれ748(余談だがこのリップは秋リップとして有名だが夏スモーキーの人も使えるらしい。確かにカラーチャートを見ると夏の濃いめリップと色合いが近い)と合わせると、青のマフラーは口紅の発色を邪魔せずそのままだった。肌がぱーーーっと明るくなる!というような、パーソナルカラーあるあるみたいなことはなかったが、顔の色合いを邪魔しないというのは地味だが非常に大切だと思った。だってゾンビにならない。柿色だとやはり、ゾンビになってしまったから。