パーソナルカラー自己診断を考える

パーソナルカラー診断お高い問題

 

パーソナルカラー診断は正直、高い。安い方でも一万円ほどで、私が受けたサロンでは数万円。おそらく平均値。これはパーソナルカラー診断の資格(※パーソナルカラー理論自体には独占的な特許などはないですが、各種団体が独自に体系化して資格を発行しているようです)や、色彩検定の取得に時間と労力とお金がかかっていること、そして自然光下での診断のため一日あたりのお客さんの数を絞っていることなどが、料金が跳ね上がっている要因で、決してボッタクリが横行しているからではないと思います。中にはそういうサロンもあるかもしれませんが。一方で、百貨店でやっている(簡易?)診断は4000円くらいとリーズナブルですが、こちらは予約争奪戦でいつまでたっても診断が受けられない……という現状。

もちろん、理想は経験を積んだ専門家に見てもらうことなのですが、様々な事情から経済的、時間的余裕がない方もいらっしゃると思います。そこで一度、パーソナルカラー「自己診断」について考えてみたいと思います。

 

前提

 

  • 自己診断では誤診断が起こりやすいことに留意し、自己診断結果が出たからと言っていきなり高い化粧品や服を買うことは避け、プチプラから実践していくと事故りにくい
  • 家族、友人、恋人など自分以外の意見を取り入れると参考になります
  • 男性や子供は「最も顔色が冴える色」ではなく「違和感が少ない範囲でかわいい色」を似合うと判断することがあります。そういった視点も重要なので臨機応変にデータを仕分けしてください
  • 重要:ピンク肌・色白だからブルベ、黃肌・色黒だからだからイエベ、というよくある先入観を捨てる(ピンク肌イエベも、黄み肌ブルベもいます)〇〇ベースというのは「肌色」ではなく「肌にあてると冴える色」のベースカラーのことです)

 

パーソナルカラー自己診断〜理論編〜

 

ここでは、多くのアナリストさんに倣って、パーソナルカラーを、「それを当てると顔色がよくなる(肌が白く見える、と定義するアナリストさんも多い)色群」と定義します。

 

色というのは、科学的に言うと「色相」「明度」「彩度」で定義することができます。(詳しいことは色彩学や色彩検定のテキストなどで)

いわゆる春夏秋冬のパーソナルカラー4シーズン分類というのは、この三要素から、色をWarm undertone(日本ではイエローベースと呼ばれる)Cool undertone(同ブルーベース)で二分し、彩度や明度などでさらにニ分類したものです。8分割、16分割と呼ばれるものは、さらに彩度や明度に注目してで細かく分類したもののようです。個人的には、16分割くらいになると「さすがに似合う色のセットになってくるな」という感じです。8分割だと、明度と彩度の良し悪しが発揮里わかるので服を選ぶときに重宝する考え方だなと思います。

同じ「赤」でも、黄みを帯びたものや青みを帯びたもの、チューリップのような鮮明な赤からダークチェリーのような暗い赤までいろいろと存在しています。「赤ならこのような色相、明度、彩度のものが私の顔色を良くする。ピンクなら……」と、よく使う色を中心に最も似合う色を見つけていく作業が、パーソナルカラー診断だと言えると思います。

重要なことは、いわゆる「春色」「冬色」といった四季の区切りを過度に意識せず、「赤なら彩度の高いオレンジがかった赤」「青なら濁りがあって明度が低い色」のように似合う色をまとめていき、四季(できれば8分割や16分割。ググれば出てきます)のうち最も近いグループを割り出すことです。そして「このグループにあるから、この色も似合うのでは?」と、普段のメイクやファッションでグループ内の色を試しながら、少しずつ一軍アイテムを見つけていくことになります。

 

パーソナルカラー自己診断〜実践編〜

 

  • 異なる診断方法で多角的に観察する(精度を上げるため)
  • 自分の好きな色は似合い判定が甘くなる傾向があることに注意する

 

方法1. カラードレープを当てて確認する

 大きめの手芸屋さんに行きます。そこではカラフルな無地の布が売られているはずです。安いシーチングの無地布ならチェーン系店舗なら10cm幅から買うことができ、この場合は30円とかだと思います。さすがに10cmでは診断には向かないですが、とにかく、ここでできるだけたくさんの色を揃えます。たくさん揃えると安くてもそれなりの価格になってしまうかもしれません。もったいない、意味がない、手間なだけだと感じるようなら、やはりサロンでプロ診断を受けましょう。このとき、たとえばよく使う「ピンク」などに対しては、ブルベ・イエベ・明・暗・鮮やか・くすみをできるだけセットで揃え、比較できるようにしてください。逆に緑などは少しでもいいと思います。

家に帰ったら、自然光下で顔の下に当てて顔色を確かめます。蛍光灯や白熱灯は、そのような環境(職場など)においてどのように顔色が映るかを確かめるのに使ってください。

 

方法2. 口紅を塗って確認する

口紅はパーソナルカラーを知る大きな手がかりとなります。パーソナルカラーは口紅のためにある!というのは言いすぎですが、口紅ほどパーソナルカラーを意識しないと死ぬものもないだろう、と思います。ちふれの300円リップなどプチプラリップで似合う色の傾向を観察します。

Atteindreさんでパーソナルカラー別に分類されています。モニターによって発色は異なりますので、あくまで参考に、実際に発色した色で判断してください。
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パーソナルカラー診断&イメージコンサルティングは大阪のアタンドルから引用

 

ただちふれだけだと限界があるので、ネットの口コミでパーソナルカラーに合う!という評価が高いものを中心に、いろんな色あいのリップで試すのが理想です。

 

方法3. ウィッグで確認する

髪色は顔の印象を大きく左右する要素なので、可能なら似合う色が何かを試してみることをおすすめします。私の行きつけ美容院ではカラーをお願いするといろんな色のウィッグの試着ができたので、プロ診断後、本当にその判定でいいのか知るためにやっていました。

 

 パーソナルカラー自己診断〜まとめ〜

 

もしかすると、好印象を与える色を知りたいだけだから自己診断なんかしてられないと思った人も多いと思います。マメな作業やコスメ美容が好きな人は楽しくできるかもしれません。何かのタシになれば幸いです。